毎年この時期になるとJCBが最上級カード「ザ・クラス」のインビテーションを送付しますが、インビテーションをもらった方の審査落ち事例が散見されます。
招待されたから申し込んだのにお断りというね。
そんな仕打ちされたら、ステイタスの夢と魔法から醒めるでしょう。
もちろん審査に落ちる可能性があるのは当人も認識しているはずです。しかしながら、3年連続でインビテーションが来て3回否決という人までいるのは驚きです。1回ならまだしも2回3回はありえない。
低還元のカードで決済実績を積み上げるのは、機会損失という痛みを伴います。それでも忠誠心を示し、インビテーションを待ちわび、届いたときの嬉しさはひとしおです。
喜び勇んで申し込んだにもかかわらず、不幸の手紙(審査落ち)を受け取った方々の落胆がどれだけのものか。想像に難くありません。
JCBはせっかくのロイヤルカスタマーを逃すことになるし、ブランドイメージも毀損します。
事前に審査してから招待するか、招待基準と審査基準のギャップを是正した方がいいです。
これはインビテーション制のカードを発行する全てのクレジットカード会社が注意すべきポイントです。
来年はJCBザ・クラスのメンバーズセレクションに「ロイヤルαPLUS専用コース」が新設されます。年間300万円以上決済したロイヤルカスタマー向けのコースです。
特典の発表はまだですが、同じ年会費を払う会員の中に明確なクラス(階級)ができます。
特典1 Oki Dokiボーナスアップを集計期間中のご利用合計金額(税込)が300万円以上で認定されるメンバーランクがロイヤルα(アルファ)PLUSになります。
これはJCBザ・クラス/JCBゴールド ザ・プレミア/プラチナ会員は、ランク適用中のポイントが1.7倍になるメンバーランクです。
他社のように上位カードを新設するのではなく、年会費据え置きでクラス分けするという道を選びました。専用コースの特典発表で会員がどう動くか。JCBにとってステイタスカード運営の試金石になるでしょう。
決済金額によってステイタスを引き上げたり優遇する措置は、ホテル・航空系のクレジットカードでは昨今のトレンドになっています。上級カードホルダーは、より一層、忠誠心が試されます。